歴史の一片を、
静謐なアートに。
日本の伝統的な調度品−屏風。
空間を仕切る、飾る、心地よくする。
暮らしに欠かせない道具であった屏風は、
やがて絵や紋様が描かれるようになり、
室町時代に入る頃には道具から芸術へと昇華、
権威や美意識の象徴として隆盛を極めました。
江戸時代には町人の間にもひろく普及し、
生活の中にあるアートとなって文化を育んでいきます。
生活様式の変化ととともに、いつしか姿を消した屏風。
当時の風俗を生き生きと描いた貴重な文化遺産でありながら、
現存する多くは保存状態が悪く、鑑賞に耐えるものではありません。
日本各地で眠り続ける屏風を見出し、
アートに深く精通した骨董商の審美眼と、
京都で技を受け継いできた表具師の繊細な手仕事により、
新たな感性を宿したひとつの芸術へ― それが「Jidai Byobu」です。
「見立て」を愉しむ
漁で使われる魚籠を、花入に。
井戸水を汲み上げる鉄瓶を、水指に。
古来、茶人たちは日用品に新たな価値を見出し、
茶道具として用いることで美意識を表現しました。
たとえば、作品を窓に見立て、その空間に奥行きをもたらす。
それもまた、Jidai Byobuが秘める可能性のひとつ。
直感と遊び心で、あなただけの見立てをお愉しみください。